へぎそばとはどのようなものなのか?

へぎそばというのは、新潟県の魚沼地方で発祥した郷土料理です

つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使い、ヘギという木製の器に盛り付けた切り蕎麦のことを指します。

布海苔はこの地方で昔から織物の緯糸を張るために使われていたもので、独特の風味とコシを与えます。

ヘギは木を剥いで作った四角い器で、蕎麦を一口分ずつ丸めて盛り付けることから、「手繰りそば」とも呼ばれるものです。

薬味には、ワサビではなくからしやネギ、アサツキなどを使うのが特徴です。

新潟県内にはこの蕎麦を扱う数多くのお店がありますが、代表的なものとしては次のようなものがあります。

まず一店目の小嶋屋総本店はへぎそばの発祥とされる老舗店で、自家製粉の蕎麦と厳選された布海苔を使ったメニューが人気です。

二店目のわたやは大正10年創業の老舗店で、石臼で挽いた蕎麦と最高級の布海苔を使ったメニューが人気で、新潟県内に4店舗あります。

三店目の越後長岡小嶋屋は小嶋屋総本店から分社独立した店で、自家製粉の蕎麦と青森県産の布海苔を使ったメニューで知られています。

四店目の粋やは村上市出身の店主が営む店となっており、自家栽培の佐渡産と北海道産の蕎麦と布海苔を使った蕎麦で多くの消費者から親しまれる存在です。

五店目の田畑屋は地元で愛される名店で、ボリューム満点の蕎麦が人気です。

この蕎麦は新潟の伝統的な食文化のひとつであり、その歴史や特徴を知ることでより一層味わいを楽しむことができるでしょう。